【速報版】
9月29日の尼崎市議会・総務消防員会で、市民平和条例案がわずか9分の「討論」で否決されました。
私たちは、このことに深い憤りを覚えています。
委員会での採決結果は、賛成は「虹と緑」のみの少数否決となりました。
「虹と緑」の会派の皆さん、ありがとうごさいます。賛成していただき嬉しいです。
しかし、賛成されなかった会派も、「日本共産党」は一部賛成の立場を表明し、「新風グリーン」も会派としてまとまらなかったため“了”としない、という答弁でした。
また、すべての会派が、平和を希求することは大切だと思っている、という内容の答弁をして、市民の平和を願う声を無視しませんでした。
さらに議論されれば、反対する論拠はすべてくつがえされたはずですので残念です。
しかし、尼崎市議会の総務消防委員会での審議は、かなり深い部分までいきました。この成果をふまえて、さらに私たちは前進していきたいと思います。
10月2日(木)10:30~ 尼崎市議会・本会議での審議 です。
(30分前から傍聴受付開始ですので、傍聴に駆けつけてください。本会議場なので108人まで傍聴できます。)
【各会派の答弁内容要約】
(メモからの要約ですので、正確な発言・表現ではありません。概ねの意味は合っていると思います。)
・「虹と緑」(都築議員)
賛成! 平和を願う市民から出された条例案を尊重したい。第6条第1項は市条例になじまないのではないかという議論があったが、そういう思想を持って市は住民を保護すべき。このたびの議論で、市の平和施策が不十分だと思っている。条例案に賛成したい。
また、特殊標章の問題は、場所の広さの問題ではなく、46万市民の安全を守るために、大きな意味でも住民を保護する地域をつくるべきだと考える。
・「日本共産党」(早川議員)
今の憲法が、戦争をする体制になっていないことを大切に考えないといけない。そういう意味で、戦時になったときのことを想定する条例はどうかと思う。しかし、12000人を超える市民の署名で請求されたので、総合的な平和施策を定めた平和条例的なものをつくりたいと考えている。第3・4・5・7条の精神を活かしたものはつくりたい。
・「新風グリーン」(丸尾議員)
第6条が会派で議論になった。平和条例をつくりたいと署名を集めた姿勢は評価しているが、無防備地域は担保が難しい。会派で意見がまとまらなかったので、個々の議員が研究し探究すべきだということになっているので、“了”としない。
・「公明党」(杉山議員)
わが党も平和を第1に考えているが、条例に有効性はなく、条例化しても市民に徹底して自己化することは難しいと考える。
・「新政会」(寺坂議員)
平和を希求することは異議はないが、軍縮・外交に触れる部分があり、地方自治法にも抵触すると考えられ、有効性も疑問なので、反対である。
条例に反対した会派については、最初に言っていたことと変わっていません。せめて、前回までの論議をふまえた答弁をして欲しかったと思います。
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