
請求代表者5人が意見陳述
(ビデオ撮影された映像より)
8月19日(火)、10時から、市議会の総務消防委員会で、請求代表者5人の意見陳述、参考人質疑が行われました。
意見陳述の内容は請求代表者一人ひとりの思いが表現されてとても良かったです。その後、参考人質疑になり、議員から揚げ足を取るような質問への返答も含めて、請求代表者は緊張しながらも、質疑をやり切りました。
傍聴者は30人以上集まりました。10人しか入れないので、途中交代して審議を見守りました。
午後からは、市長も出席し、審議しました。
総じて、市当局側の不勉強が際立ちました。
条例案は、全会一致で「継続審議」になりました。
★ 2008年8月19日(火)
尼崎市議会・総務消防委員会ドキュメント
9:30 傍聴控室には、請求代表者も含め20名を超える傍聴希望者が集まる。
議会事務局から「傍聴は10人まで。請求代表者も傍聴したいのなら、その中に含む」との説明がある。「請求代表者以外が5人しか傍聴できないのはおかしいのではないか」と、傍聴希望者が議会事務局に対して詰め寄る。
10:00 委員会開始。
請求代表者は傍聴席に座らず、別室で待機する事にし、傍聴席に傍聴希望者10人が入る。控室でスピーカー(音声のみ)での傍聴者は20人になる。
10:15 意見陳述の場面のみビデオ撮影の許可を与えることが決定される。
10:20 市当局の提案主旨説明。ほぼ市長の反対意見書を再読。
「なお、市民の平和を願う熱意は敬意をもって受け止めている」と意見書になかったコメントを発言。
10:30 請求代表者5人の意見陳述。
高島さん 条例案の趣旨
宮城さん 沖縄戦の教訓、軍民分離の必要性
中村さん 地方自治、地方主権の重要性
原田さん 市長の市民無視を批判。子育ての立場から平和な未来を残すために。
近藤さん 平和条例の積極的意味。市長意見書批判
11:00 請求代表者5人を参考人としての質疑が始まる。
主に条例案第6条(軍民分離、無防備地域宣言)の解釈を中心にやりとりが行われる。「防衛は国の専管事項である。」「無防備地域では占領軍に無抵抗になるのではないか。」「住民が自衛することもできないのか。」「憲法9条を守ることに全力をあげるべき。」「ジュネーブ条約は戦時を前提にしているから賛成できない。」などの質問が出される。
請求代表者は緊張しながらも基本的にすべての質問に回答する。
12:20 参考人質疑終了(1時間の昼休み休憩)
午後からも請求代表者は参考人として席を残すことを委員長提案で決定。
(実質的に、傍聴席10人とは別に、請求代表者が審議を見守ることを認める。)
13:20 委員会再開 市当局に対する質疑が始まる。
市長意見書が条例案第6条以外の評価がないことについて、まず審議が集中する。
「平和行政の推進を市民が求めているのに、それに答えようとしていない。市当局は十分な施策を実施できていない」「市民の平和的生存権の保障は憲法が保障するもの。否定されるべきものでない。国民保護法と矛盾するというならば、国民保護法は憲法違反だと市当局は言っていることになる」など厳しい追及が日本共産党の早川議員などから行われる。
その後、条例案第6条についての審議に移っていく。
虹と緑の都築議員が、「国民保護計画で市長は避難場所を示す特殊標章(ジュネーヴ諸条約で定められている)を交付する権限を持っているが、無防備地域が実効性がないとすると、そうした避難場所を示す標章を交付しても実効性はないと言うことにならないか」「軍民分離を行い、ここは住民が避難している場所と市が標章で示すことと、無防備地域を宣言することにどのような差があるのか。避難場所の標章が有効ならば、無防備地域宣言も実効性があると言えるのではないか。」と追及すると、担当部長はしどろもどろになり、「無防備地域は国しか宣言できない」と弁明するにとどまった。
14:45 委員会の要請で市長が出席。
無防備宣言に反対の議員が「無防備地域は個人の抵抗権も認めていない」などと持論を展開し市長に見解を求めるなど、あまり内容のない論議が続いた。
15:00 質疑終了。新風グリーンクラブの丸尾議員が「本日の陳述や参考人質疑を受け、市民の平和を望む声を生かすためにも、会派に持ち帰って検討したい」と表明。本日の採決は行わなず「継続審議」にすることを全会一致で決定した。
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